がっこうぐらし! 感想

漫画「がっこうぐらし!」の感想を各話ごとに述べていきます。ネタバレ有りの感想ですので作品を未見の方は注意してください。
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【番外編】「実写映画版がっこうぐらし!」を見てきました(若干ネタバレあり)。

先日、所用で幕張に行く機会があり、近くのイオンシネマで気になっていた「実写映画版がっこうぐらし!」を見てきました。
私が見た時の観客数は20人ほど。高校生やカップルの他、いわゆる「一人映画」をしている人も多かったです。
役者さんの印象
映画冒頭のパンデミック前のシーンにメインキャストのアイドルの方々の長セリフがあるのですが、それが素人目にも分かるすごい棒読み演技で、いきなりこの先大丈夫なのかと心配になってしまいました。
スパゲッティを食べるシーンがあって、そこは原作にもあったゆきちゃんとみーくんの食べ方の違いみせるギャグシーンなのですが、二人の食べ方にあまり違いを感じなくてあれ?って感じになってしまいました。
あそこはゆきちゃんがスパゲッティをソバ食いするとか、やりすぎなくらい大げさにやって欲しかったです。
まあ漫画みたいに漫符やエフェクトで補完することもできませんし、演技だけで表現するのはかなり難易度が高そうではあります。でもあそこはカットするか撮り直しだよなぁと。
ただ心配してしまった演技も後半にかけて尻上がりに良くなっていく印象です。最後にはストーリーに引きこまれてしまっていましたね。
緊迫した展開になってシャベルやバールで殴りまくったりするのが、本当に体を使って必死にやってる感じが伝わってきました。
監督の話によると、撮影はストーリーの進行にしたがって順撮りしたそうで、なるほどなと思いました。
めぐねえ役の人(おのののかさん)はデブってわけじゃないですが、すこしムチっとしていて丸みを帯びた体型をしていました。それがめぐねえらしい優しい感じをよく表していて、個人的には原作イメージに一番合っていたのかなと思います。
くるみちゃん役の人(阿部奈々実さん)はとにかくスタイルがすごい。映画のはじまりにきれいな太モモ(細モモ?)をみせてくれます。映画では主役の中の主役という役回りで、かなり活躍してくれます。
りーさん役の人(間島和奏さん)はカーディガンをはおった全体的な雰囲気がまさにりーさんそのものって感じでした。しかしあまり胸がないのでそこだけはちょっと残念だったかも。
ゆきちゃん役の人(長月翠さん)は個人的には一番かわいいなと思いました。ゆきちゃんみたいなキャラって現実にはいないタイプのキャラだと思うので、なかなか難しかったと思いますが、天然な感じをよく演じていました。
みーくん役の人(清原梨央さん)は眼光がするどくて、生活部に合流直後のみーくんのクソコテっぽい感じがよくでていましたね。比較的演じやすい役柄かもしれませんが、演技のうまさを一番感じました。
視聴前はゆきちゃんとみーくんの区別がつかなかったのですが、流石に実際見てみると違いがよく分かりました。
衣装や美術、特殊効果について
漫画やアニメ原作モノの実写映画って、髪の毛や衣装が派手でケバケバしかったりすることが多いのですが、「がっこうぐらし!」ではそういった要素を徹底的に排除していましたね。
ゆきちゃんやめぐねえがピンク髪でないのはもちろんのこと、ゆきちゃんのネコ帽子やみーくんのガーターも削除されていました。
ストーリーが結構シリアスな展開をみせるので、こうしたチョイスはかなり成功していたと思います。くるみちゃんだけはチョーカーを付けていたのですが、個人的にはそこもいらなかったかもと思ってしまいました。
陸上部の子があんなロッカーみたいな物つけないだろと。実写映画なのでそう思ってしまいましたね。
「かれら」についてですが、青白い肌や血管、白濁した目などは、よく特殊メイクされていました。
ただ、腕がもげていたり体の一部が損壊していたりとか、殴った時に血が飛び散ったり顔つぶれたりだとか、そういう突き抜けた描写はあまりなかったです。
ちょっとイジワルな言い方をすれば、ハロウィンパーティ的な何かにも見えなくもなかったです。
漫画と違って腕がちぎれたりするのも一苦労ですからね。このような表現は今は日本の技術でも可能かと思いますが、やはり予算的にはかなりかかりそうです。
また、グロすぎる表現はアイドル映画の客層からは離れてしまうという配慮もあったのかもしれませんね。
「かれら」のエキストラの数ですが、かなり大人数を使っていたように見えました。ゾンビ映画で重要な数で圧倒される恐怖感というものがよく表現されてましたね。
教室に閉じ込められていた「かれら」が、ドアを破ってブワッと大量になだれ出るシーンとか、絶望感が半端無くてすごくドキドキしてしまいました。
こういった表現は漫画やアニメだと描くのが大変になりすぎるので、実写映画の方が優れている部分かもしれません。
この映画でも「かれら」はよく燃えるのですが、その炎の部分のCGはよくがんばっていたと思いました。まあCGと分かるのですがそんなに違和感は感じなかったです。
ストーリーと原作との違い
原作ではストーリーの始まりはパンデミックが起こった後でしたが、映画ではパンデミック前の情景がよく描かれています。
特にくるみちゃんと陸上部の先輩(金子大地さん)のやりとりは、回想部分を含めるとかなり時間をかけて描写されています。
この辺は原作では全く描かれなかったところなので、原作を補完するスピンオフ的な物語としてとらえることができるのではないかと思います。
なにせ「きららフォワード」という雑誌は、男性キャラがほとんど出ない漫画が多かったり、男に人権がないと言われている雑誌ですから。
「がっこうぐらし!」でも男キャラが全員死亡したり扱いがひどかったので、先輩の描写の充実は結構うれしかったです。
パンデミック後の本編の方も、2時間弱という尺に収めるために、かなりストーリの改変が見られます。
その改変の仕方は原作のイメージを壊すこと無く、原作で印象的だったシーンを巧みに盛り込んでいて、原作のファンも楽しめるような作りになっています。
例えばちょっとネタバレになりますが、映画ではヘリが墜落したり、くるみちゃんが「かれら」に噛まれたりしません。
それでいて絶望するりーさんの描写がしっかりと盛り込まれていたりして、すごく構成のうまさを感じたのです。あのシーンはなかなか迫力のあるシーンでした。
「かれら」と化しためぐねえとの再開シーンも大幅に改変されていますが、このシーンは個人的にかなりのお気に入りシーンとなりました。
特殊メイクを施された役者さんが演じていると、人としての感情が失われて化物になってしまった悲痛さというものが、すごく伝わってくる感じがしましたね。
このシーンでは映画オリジナルの仕掛けがひとつ用意してあって、それが本当に心に響きました。ああ、めぐねえだったら確かにそうするよな・・とすごく納得してしまいましたし。
全体で見ればやっぱり原作の方が優れていると思うのですが、このめぐねえとの再開のシーンに関しては原作超えをしているのでは・・と感じてしまいましたね。
興行的には失敗・・?
この映画、公開2週間ほどで大幅な上映縮小になってしまいました。思えば当初から、アニメや漫画ファンからのパッシングは大きかったですね。
やはり秋元康さんが展開するAKBグループのかもしだす「下世話さ」みたいなものに、アニオタが拒否反応を示したのだと思います。
オーディション番組でのセンター争いや総選挙での順位付け、握手会やコンサートのチケット争奪戦とその副産物として大量に捨てられる音楽CDなど、マイナスイメージも数多くありますから。
アニオタはアイドルのキラキラした部分はあまり見てなかったりしますから、よりマイナス面を強く感じてしまったのかもしれません。
漫画作品の実写化の成功例として「咲-Saki-」がありますが、これは世代一の美少女と誉れ高い浜辺美波を起用したり、原作に合わせて人材を厳選した印象があります。
一方、「がっこうぐらし!」の方は「ラストアイドル」の番組とメンバーありきの企画だったということは否めないと思います。まあ、みなさんよくやっていたと思いますけど・・。
芳文社サイドの狙いとしては、従来のアニメ、漫画ファンの垣根を超えた所を開拓したいという狙いがあったように思われます。ただそれもイマイチうまくいかなかった印象ですね。
パッシングそのものよりも、全体的な注目度の低さのほうが問題があったのかもしれません。「どうしても見たい」というワクワク感が欠けていたように思います。
「がっこうぐらし!」サイドも「ラストアイドル」サイドも注目を集めるためのコンテンツ力が足りなかったと・・。
個人的に映画を見に行った理由としては、連載終了が伝えられた「がっこうぐらし!」に対してスピンオフ等の展開をまだまだ期待しているところがあり、映画を見に行くことでそうした可能性が高まるのではという気持ちがありました。
しかしコンテンツ業界の競争は厳しく、次々と新しい魅力的な作品が生まれてますし、多くのファンにそうした「義務感」を強いることはできなかったのではと思います。
ところで批判されている中で作られた作品というのは、キャストやスタッフのモチベーションが高まって、良作になりやすいという法則があるように思います。
この実写映画版「がっこうぐらし!」もその法則に合致した作品になったのではと思っています。気に入ったシーンもあったし、見に行って良かったと思える作品でしたね。
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コメント
name:匿名
私も見ましたよ!!👀✨
このおかげで、ラストアイドルも好きになりました🐻💓
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name:匿名
アニメではカットされてたシーン(みーくんがゆきを認めるシーンなど)が多く見られたので、ちゃんと原作読んでるんだなって感心しました。
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name:匿名
めちゃくちゃ面白かったです。!!!
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name:匿名
見てない俺が言うのもなんだが
管理人みたいにマイナス面だけ語らずちゃんと評価もしてるってのは凄いと思う。
アニメに限らず最近は批判が凄いしちょっとアレになるとすぐ手の平返すし
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