ダンジョン飯 感想

漫画「ダンジョン飯」の感想を各話ごとに述べていきます。ネタバレ有りの感想ですので作品を未見の方は注意してください。
更新:

ダンジョン飯 第63話 コンフィ

ライオス達は王国の守り神である翼獅子が囚われているという狂乱の魔術師のすみかにたどり着きます。そこは田舎の一軒家のような所で牢獄のような厳重な感じはありません。
近くのとまり木に見張りをしている鳥の魔物がいたので、チルチャックは静かに弓で射落とします。
家屋の中に入ると、たくさんの割れた鏡が壁一面に張り巡らされており、ライオスはびっくりしてしまいます。
その奥にはヤアドや王族と見られる人々が、魂を抜かれた状態で座らされています。ライオス達はその異様な光景に顔を青ざめます。
家屋の中は物が散乱していて整理されていません。囚われているという翼獅子も見当たりません。
シスルの家
翼獅子の囚われているところは、地下牢のような寒々しい場所をイメージしていたのですが、非常に素朴で牧歌的な家屋でしたね。
元々この王国って国っていうより片田舎の諸侯ってイメージです。表向きのイメージである黄金城の巨大さとは対象的ですね・・・。
ちなみに「ダンジョン」の直訳は迷宮ではなく地下牢になります。迷宮は「ラビリンス」です。
エントランスで出くわすたくさんの割れた鏡。前回のミスルンの話では、鏡は悪魔が人間を惑わすための道具になっていました。
ミスルンの場合も鏡を割ったら中から悪魔が出てきましたが、こちらはあまりにも数が多すぎですね(゜◇゜;)。
あと鏡の隙間に小さなメモがたくさん貼られているのも気になるところです。対悪魔用の術式か何かですかね・・?
こちらが魂を抜かれた王族の皆さん(-_-;)。ヤアドはデルガル王の孫なので、上座に座っているおっさんはデルガルの息子ですかね?
あとヤアド君に加えて妃と姉のような女性が二人います。姉っぽい人は中々の美人さん(*゜ー゜)。
デク人形は羽根つき帽や服装から、シスル自身の代わりに設置されているように見えます。
ライオスたちが以前黄金郷に訪れたとき、シスル以外の人たちは居なかったと思うのですが、その辺も何か理由があるのかも知れませんね・・。
さらに後ろのたくさんの絵画は、なんと全て生きる絵画になっています( ´д`ll)。なんとも薄気味悪い空間ですね・・。狂乱さんの狂乱たる所以が分かります(^^;)。
翼獅子が見つからずライオス達が途方に暮れていると、暖炉の煙突から物音がして先ほど倒した鳥の魔物が現れます。魔物は一度燃え尽きたあと炎をまとって復活し、熱を帯びたままライオスに襲いかかります。
ライオスは手に火傷を負いながら魔物の片翼を切り落としますが、魔物は同じように燃えて復活します。ライオスはこの魔物が不死鳥フェニックスであると確信します。
その時ライオスはひらめき、魂の抜けたヤアドの体をフェニックスに投げつけます。フェニックスは下敷きになりますが炎で復活することはできません。迷宮の魔物は黄金郷の民を傷つけることはできないというルールがあるからです。
フェニックス
フェニックスの大きさはちょっとニワトリより大きいくらいで、物理攻撃という点でみればあまり脅威を感じませんが、とにかく炎がヤバイですね(( ;゜Д゜))。
なにしろライオスがちょっと攻撃を剣で受けただけで、熱が伝わって両手の手の平の皮がただれ落ちてますから(゜◇゜;)。
漫画だから魔法ですぐに直せますが、リアルで考えると全治一ヶ月くらいかかりそうです・・・。
ライオスは普段、豊富な知識で魔物に対抗するのですが、今回はより応用的な機転をきかせた感じです( ゜∀゜ )。
最近のライオスはバカの代名詞のように扱われてますが、実際は応用力や実行力があるキレ者ですよね。その頭を使う目的が少々特殊なだけなんです(^^;)。
迷宮のルールにはもうひとつ、他の物に食べられて完全に消化した場合には生き返る権利を失うというものがあります。ライオス達はフェニックスを復活させないため、調理して食べることにします。
センシが調理している間、他のメンバーは家屋の中を掃除することで、翼獅子の封印を探すことにします。
ライオスがヤアド達のテーブルの皿を手に取ると、皿は風化しており崩れ落ちてしまいます。ライオスはヤアド達が食事の必要がないことに気づき、さらにある事柄に思い当たりますが、首をふって考えを振り払います。
この表情・・
ライオスは一体、何に気づいたのでしょうかね。ライオスらしくない神妙でシリアスな表情なので、とても気になってしまいます( ゜д゜ )。
こういう伏線って、読者は物語を俯瞰して見てきているので、多くの場合は予想しやすいものだと思うのですが、今回はさっぱり分からないですね・・。
ダンジョン飯では珍しい演出ですし、何か重要な意味を持っているのだと思います。
センシはフェニックスの炎をコントロールするために、ヤアドの体を背負って調理しています。
フェニックスの肉を調味料をすり込んだ油に漬け、数歩離れると油の温度が適温に保たれます。最後にソースをかけフランベすることで、フェニックスのコンフィを完成させます。
フェニックスの肉が燃え上がらないように、ライオス達はヤアド達の体を背負って食事することになります。
フェニックスのコンフィ
今回のような魔物飯を中心とした物語の組み立ては、原点であり久々なような感じがします。飯要素はオマケ状態が続いてましたからね。
フェニックスの肉は火を使わなくても調理できるので、キャンプ飯では中々便利な食材ですね( ゜∀゜ )。但し迷宮の法則を利用しなければなりませんけど。
センシがステップ踏みながら近づいたり離れたりしている様は、とても料理をしているようには見えませんw。あと今回やたら扱いが雑なヤアド君が不憫でならないですww。
料理自体は普通の鶏肉でとても美味そうなのですが、王族たちを背負っての食事という今までとは別の意味で異様な光景となっています(^^;)。
黄金郷の民に無敵フラグが立っているなら、ライオス達は一人くらいパーティーにスカウトしても良かったかもしれませんね。まあ、村の外に出ると幽体化してしまうのかもしれませんけど。
しかし異様といえば、シスルが留守にしていることをいいことに、敵の本拠地で魔物飯をリラックスして堪能するライオス達は、肝がすわっているというか既にサイコな集団と化しているようにも思えます(( ;゜Д゜))。
マルシルは家屋の掃除をしているときに、狂乱の魔術師が持っていた本と同じ装丁の本を見つけていました。内容は後で調べることになり、本はライオスに託されます。
マルシルがとうとう例の本を見つけてしまいましたね・・(゜◇゜;)。でも夢のことは全く覚えていないらしく、あっさりライオスに渡してしまいます。
前回の話でこの本自体は味方か敵か全く分からない状態になっています。悪魔サイドのアイテムなのかシスルサイドのアイテムなのかで意味合いが変わってきますしね・・。
フェニックスの肉なんて食べたら、体が不死身になってしまいそうなイメージがありますよね。魔物を食べたらその能力を受け継ぐってのは、色々な作品で見られる設定です。
最近アニメ化された虚構推理もそんな世界観でしたね。ダンジョン飯は逆に能力が無効になるという世界観なのでちょっとめずらしいですね。
最近は急展開すぎるほど話が進んでいたダンジョン飯ですが、今回はシスルが出なかったこともあり、少し箸休め的な回になりましたね。
時系列的にはシスルとファリンが迷宮に竪穴を開けて逃げ出してから1、2週間ほど経っているはず。その間シスル達がどこに潜伏しているのかも気になるところです。
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コメント
name:ほね
更新お疲れさまです。
フェニックス料理は確かに初期ダン飯っぽかったですね。ビタミンとか脂質とかのRPGに意味のないパラメーターがでてればもっとよかったかもw
ライオスの珍しい神妙な顔は故郷の家族を思い出したのかな?と思ってます。エンディングになったら冒険者やめてファリンと故郷に帰ったりして。
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name:いつもの人
(´・ω・)(´_ _)ペコリ
いつもありがとうございます。

箸休め的回ながらも、着実に伏線を張っていってる感はありますね
こんなに面白いのに、アニメ化とかされないんですかねぇ(*‘ω‘ *)
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name:匿名
王族の人たちが有翼の獅子の言う通りに日々を暮らしていたのなら、食器の手入れは欠かさないはず。それが風化してしまうということは、絵の中で出会った人々の暮らしと言い伝えは有翼の獅子がパーティーに見せた「欲望」の姿だということ。
すなわち有翼の獅子はライオスらを食うための罠。
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name:匿名
ライオスの表情は、こいつら食ったら迷宮に死と認められるんじゃ…いやいやいや!ってものだと思います
センシのトラウマ話と食器がむすびついておっかないイメージが浮かんじゃったのかな、と。
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name:匿名
ヤアドの味覚が無かったのは、シスルが魔法を使った見せかけだけの宴の料理を1000年間食べさせてたからかな
空席に食器が置いてあるのが気になるね
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name:匿名
王族の食卓にしては手狭で庶民的だしダンジョン内に豪奢な部屋もあっただろうに
シスルは団欒の代償行為としての疑似家族を作った?
そういえばこの作品の裏テーマは家族、家庭だったことに気づいた
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name:匿名
空の皿を見たライオスの表情で気づきましたが
「食べれば、その魂を取り込める」が絶対のルールだとしたら
『レッドドラゴンにすでに食べられた後に、復活したファリン』
のおかしさに気づいたのでしょうか?
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name:匿名
ファリン復活に固執するマルシルと諦めるよう諭すライオスのシーンがずっと見えてるんだけどどう展開するかなあ
ライオスの表情は獅子の見せた理想が偽りだと見破るフラグだと思う
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name:匿名
ライオスの表情は食器が風化してしまうくらいの間、ヤアドたちは味覚を感じない幽体での生活をしてるのだと気づき、そのあまりの時の長さの残酷さを感じたせいじゃないかなと思います。
もしくはヤアドたちの肉体がそれだけの長い年月朽ち果てずに永らえていることの脅威(古代魔法のすごさ)を感じとってるか、ってとこだと思いますが。
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name:匿名
ライオスの表情は何でしょうね。
全ての食器が朽ちている=シスル自身も食事を摂っていない=ヤアド達と同じ状態になっているんでしょうか?
生者として命を操っている感があった狂乱の魔術師が、実は操られている側と同じ立場という可能性に思い当たった、とか?
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name:匿名
・ヤアドを含む王族がミスルンのように悪魔に食われていない理由
→シスルの欲望や呪縛(黄金城民と王族を外的から守りたい+不死化)により、
  悪魔はシスルを殺さない限りまともに人間を食べることができない。
  力も封じられて手出しできない状態なのでライオスに倒させようとしている。
  ダンジョンの実態を知っているミスルンに妨害されないよう
  「カナリアに気をつけろ」とライオスに忠告した。

とか?
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name:匿名
ライオスの表情は有翼の獅子の生態に疑問を持ったからだと思う。
ヤアド達は食器が風化するほどの年月を経て食欲を忘れてしまったが、
普通の食事をする必要が無いのに獅子は食事が恋しいと。
では何を食べるのだろうってね・・・
ひょっとかしたら腹を空かしたライオンの檻を開けるのではと危惧をしたのかも。
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name:西方の古代迷宮研究者
この迷宮の住民に食事が必要ないならなぜ食器があって食卓に身体が並べられているのか。
それは迷宮の主人も住民も生理的欲求を悪魔に食べられたからではないかなって思います。住民は永久に感じる時間の中で気が狂わないように人らしい生活を送ろうとしていました。しかしあそこで住民の排泄や睡眠についての描写は出ていなかったんですよね。
食卓に人が並べられているのはもしかすると狂乱の魔術師が失った生理的欲求を思い出したい気持ちの表れなのかもしれませんね…食べたいって気持ちになれないってことは料理には繋がらないので食器は並べられたまま…?
2020/05/46 16:07さんの投稿のように「翼獅子が食べたいもの」についてライオスが気づいたかは分かりませんが、狂乱の魔術師や住民が失った生理的欲求と翼獅子が見せてくれた自分が迷宮の主になったときの未来と照らし合わせて違和感を感じたんじゃないかなって私は思います。
唯一の生存欲を翼獅子に食べられる前に狂乱の魔術師は本に抑え込んで、魔力だけ使えるように封印したのかな?元から餌を変えれる立場なら狂乱の魔術師なんて食い残してライオスを迷宮の主に迎えればいい訳ですもんね。
さらに話は逸れますが「魔物が美味しい」というのもずっと疑問でした。センシの料理が美味しいのは素材の味が9割以上を占めますからね…それに栄養価も高い…。食用に使えるモンスターが余りにも多すぎますし、地上での料理より美味しいって…余りにも出来すぎているように感じます。これってもしかしてライオスみたいに魔物を食せるような生理的欲求の強い人を誘き寄せる為の翼獅子が用意した餌なのでは…?狂乱の魔術師の欲望に合わせてモンスターも出すけれどそれを食べれるようにする…。さらに冒険者が望めば水場も寝床も出てきます。この欲望も全部「安全欲求」や「生理的欲求」からなんですよね。
サイト主さんのを読んで納得したし、ここまでの考察に至りました。非常に洞察力が鋭い。
「あぁ、ダンジョン飯ってそういうこと…」
ちょっとゾッとしました。
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name:古代迷宮研究者(違法)
この迷宮の住民に食事が必要ないならなぜ食器があって食卓に身体が並べられているのか。
それは迷宮の主人も住民も生理的欲求を悪魔に食べられたからではないかなって思います。住民は永久に感じる時間の中で気が狂わないように人らしい生活を送ろうとしていました。しかしあそこで住民の排泄や睡眠についての描写は出ていなかったんですよね。食卓に人が並べられているのはもしかすると狂乱の魔術師が失った生理的欲求を思い出したい気持ちの表れなのかもしれませんね…食べたいって気持ちになれないってことは料理には繋がらないので食器は並べられたまま…?

2020/05/46 16:07さんの投稿のように「翼獅子が食べたいもの」についてライオスが気づいたかは分かりませんが、狂乱の魔術師や住民が失った生理的欲求と翼獅子が見せてくれた自分が迷宮の主になったときの未来と照らし合わせて違和感を感じたんじゃないかなって私は思います。唯一の生存欲を翼獅子に食べられる前に狂乱の魔術師は本に抑え込んで、魔力だけ使えるように封印したのかな?元から餌を変えれる立場なら狂乱の魔術師なんて食い残してライオスを迷宮の主に迎えればいい訳ですもんね。

さらに話は逸れますが「魔物が美味しい」というのもずっと疑問でした。
センシの料理が美味しいのは素材の味が9割以上を占めますからね…それに栄養価も高い…食用に使えるモンスターが余りにも多すぎますし、地上での料理より美味しいって…余りにも出来すぎているように感じます。これってもしかしてライオスみたいに魔物を食せるような生理的欲求の強い人を誘き寄せる為の翼獅子が用意した餌なのでは…?狂乱の魔術師の欲望に合わせてモンスターも出すけれどそれを食べれるようにする…さらに冒険者が望めば水場も寝床も出てきます。この欲望も全部「安全欲求」や「生理的欲求」からなんですよね。

サイト主さんのを読んで納得したし、ここまでの考察に至りました。非常に洞察力が鋭い。「あぁ、ダンジョン飯ってそういうこと…」
ちょっとゾッとしました。
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name:匿名
鏡が割れてライオスの顔が見えないシーンにゾッとしたのですが、これって鏡に理想の世界が映りその世界を悪魔が欲望を叶えてくれる訳ですよね。

鏡にライオスの顔が映らないってことはやはりライオスの理想の世界は存在しない、そこに未来はないって事なのでは…
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name:匿名
こんな予感が。

魔法本:異次元の門  =  マルシルの研究の目標
シスル:悪魔を封じ、力だけ千年引張る変態技術者
翼獅子:封印の綻びから獲物を探す悪魔
マルシル:呪いで超長命?千年以上生きている。異次元の力で皆を不死にしたい?悲願を持つ粗忽者。悪魔の本当の標的。カナリアと聞いた際のリアクションが省かれているので、ミスルンあたりから素性が出るんだろう。
ライオス:ただのピエロだったが、夢の中の無味がヤアドたちの味覚の話と似ていたことに気づき、あれが翼獅子の演出だと気づく。最後にはやらかしたマルシルを鎮め、悪魔封印に一役買う。
ファリン:マルシルが主となった際に人に戻る。
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